東洋エンジ、次世代地熱を開発・実証、米企業と協業

東洋エンジニアリングは、米国の地熱開発事業者GreenFire Energy (グリーンファイヤー・エナジー、GFE)が保有する次世代型の地熱システム(AGS)である同軸二重管方式クローズドループ技術を、アジア太平洋地域において共同で展開する。9月9日、同社と協業契約を締結したと発表した。

 同技術は、地上で注入した水が二重管の外側を通って地下に送られ、内側から地上に戻ってくる間に回収された熱で発電する仕組み。従来の地熱開発には地下水、地熱貯留層、熱源の三要素が必要だったが、同技術では熱源を確保できれば多様なフィールド条件での適用が期待できる。

 協業では、GFEが地下モデル作成と技術提供を、東洋エンジニアリングは設計、調節、建設、デジタル最適化サービスを提供し、技術を検討する。まずは日本とインドネシアを対象に候補地の特定を進め、2025年度〜2026年度中に実証試験を行う予定。将来的には、北米でも地熱開発事業の展開を目指す。

 GFEは、2014年に設立された次世代地熱発電の開発企業。データセンター、防衛、製造業などの産業向けグリーン電力の開発に取り組み、未利用の地熱坑井の再生を進めている。2030年までに150MWの地熱容量を開発し、2040年までにトップ5のち熱生産者になることを目標に掲げている。

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